モーツァルト(声楽曲) ブラームス(協奏曲:ヴァイオリン他) Tweet, G.F.ヘンデル ヤナーチェク フォーレ(室内楽) ヴェルディ(歌劇) J.S.バッハ(諸々その他) ブルックナー(交響曲第0番~3番) メンデルスゾーン | 今日の「徹子の部屋」にやぎりんが出演します! », ガブリエル・フォーレのおそらく最も人気の高い作品は「レクイエム」でしょうが、この人の音楽の魅力は総じて大作よりも小規模な作品に生かされています。管弦楽曲もそこそこ書いてはいますが、中核となるのはやはり室内楽曲やピアノ曲、歌曲の作品などです。, なぜなら、ぼくらはさらに”陰影”(ニュアンス)を望んでいるから”色彩ではない” ただひとつ ”陰影”を!おお! ”陰影”のみが 夢を夢に フルートを角笛にめあわせる!, フォーレの音楽を表現するのに、大編成の管弦楽による”色彩”は不要でした。ピアノ、それに幾つかの弦楽器、声楽というごく限られたパートが有りさえすれば”陰影”を表現するのには充分だったのです。, 大勢の人々に聞こえるような大声を出す必要も無く、傍らに佇む相手への静かなる語りかけ、あるいは自分自身へのモノローグ、ただそれで良かったのです。, それにしても、室内楽はフォーレの熟達した音楽語法を最高に生かすジャンルとなっています。小品を除けば10曲の作品を残しましたが、それらは古典的な各編成による作品を網羅していて、その10曲全てが傑作だと言えます。つまり、ハイドンやモーツァルト、シューベルトのように弦楽四重奏曲を主体に書いた作曲家たちとは異なり、様々な編成による傑作を残したブラームスに良く似ています。そうです、ブラームスとフォーレの二人こそが”ロマン派時代の室内楽の巨人”なのです。けれどもフォーレの作品群そのものが音楽の歴史の上にあって派手な輝きを放っているわけでも無く、うっかりすると見逃されてしまうような、ひっそりとした淡い光を放っているのです。それこそがヴェルレーヌの詠った”陰影”なのでしょう。, ということで、しばらくフォーレの室内楽作品を聴いてゆきますが、必ずしも作曲年代順ではなく、同じ楽器編成曲ごとに記事にすることにしました。そこで今回は2曲のヴァイオリン・ソナタです。, フォーレの室内楽曲の中では最も若い31歳のときに書かれました。意外ですが、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番よりも2年早い1875年の作品です。若々しくも、いじらしく控え目な抒情性が何とも魅力的ですね。頬を撫でる微風のような滋味溢れる旋律が非常に美しく魅力的です。曲は4楽章構成ですが、どの楽章においても、淡い光と陰のニュアンスの変化が素晴らしいです。, 第2番は、第1番から実に41年ぶりに作曲されました。曲は3楽章構成ですが、とても親しみ易かった第1番と比べると、半音階法などの作曲技法が進化したぶん、最初はとっつき難さが感じられます。けれども精緻な楽想と溢れる詩情は少しも変わらないフォーレそのものです。晩年の達観した悟りの雰囲気も感じられて、音の”陰影”これに極まりです。, それでは、愛聴しているCDをご紹介します。フォーレの室内楽に関しては、やはりフランスの演奏家で聴きたいと思ってしまうので、ヴァイオリンもピアノも全てフランスの奏者です。, ピエール・ドゥーカン(Vn)、テレーズ・コシェ(Pf)(1957年頃録音/エラート盤) 自分世代のオールド・ファンにはとても懐かしい演奏だと思います。長いことアナログ盤で愛聴してきたのをCDに買い換えました。なんと清楚で美しい音なのでしょうか。モノラル録音のせいもあるでしょうが、色彩は淡く、セピア色のように感じられます。表情づけにも誇張などは少しも無く、禁欲的とも言えるほどで、それがフォーレの音楽に実に合います。第1番も第2番も、しっとりとした詩情に満ち溢れていて、これこそが自分のフォーレ室内楽の原点です。尚、所有しているのはライセンス販売によるタワーレコードの3枚組セットです。, クリスティアン・フェラス(Vn)、ピエール・バルビエ(Pf)(1964年録音/EMI盤) フェラスは大好きなヴァイオリニストですし、モノラル時代の録音のモーツァルトのコンチェルトなどはとても愛聴しました。フォーレのソナタは1964年に2曲を録音しましたが、美音を駆使した小粋な演奏でやはり素晴らしいです。但し、これ以前にも第1番のみを1957年に録音していて、それは更に端正でフォーレらしい純粋さに溢れる演奏です。所有しているボックス・セットにはどちらも収められていますので、聴き比べてみると愉しいと思います。, レイモン・ガロワ=モンブラン(Vn)、ジャン・ユボー(Pf)(1970年録音/エラート盤) おそらくオールド・ファンには一番懐かしい演奏では無いでしょうか。これぞ小粋なフランスそのものであり、あのアンリ・ル・シダネルの絵のような美しさです。色彩はあくまでも地味で、淡い陰影を感じさせます。ガロワ=モンブランのヴァイオリンもユボーのピアノもなんと深い詩情に溢れていることでしょうか。エラートの録音も優れていますし、およそ文句の付けようの無い演奏です。正真正銘フランス的な演奏として、これ以上いったい何を望むことがあるでしょう。, オーギュスタン・デュメイ、ジャン=フィリップ・コラール(1976‐77年録音/EMI盤) 同じフランス生まれの演奏家でも、70年代に入ると少しづつ演奏スタイルに変化が出てきます。それまでの禁欲的な雰囲気のフォーレから、表現意欲の有るそれにです。同じフランスでもラテン系としての血が強まった印象です。リリース当時は非常に新鮮だと絶賛されましたが、現在の評価は果たしてどうなのでしょうか。個人的には、なんとなくラヴェルのように聞こえてしまい、余り好みではありません。フォーレにしては幾らか雑に感じられなくもありません。それは特に第1番について言えます。第2番のほうは音楽に奥行きが感じられて、これはこれで良いと思います。, ルノー・カプソン(Vn)、ニコラ・アンゲリッシュ(Pf)(2010年録音/EMI盤) 新世代のフランス演奏家デュオだけあって、とても新鮮さを感じます。カプソンのヴァイオリンは、ラテンの血を強く感じさせるデュメイとはまた異なり、粋なパリジャンという印象を受けます。アンゲリッシュのピアノともども弾き方が丁寧で、音も美しいです。テンポはゆったり目で落ち着きが有り、表情も大きいのですが、重たくなることもなく、どこまでもフランスの香りを失いません。ここではEMIのオフ・マイク的な録音もマイナスには成りません。フォーレの室内楽ボックス・セットに収められています。, というわけで、どれか一つ選ぶとすれば迷わずに、ガロワ=モンブラン/ユボー盤を選びます。それ以外では、どうしても捨て難いのがドゥーカン/コシェ盤ですが、新しいところではカプソン/アンゲリッシュ盤も傍らに置いておきたいです。, 投稿者 ハルくん 時刻 00時13分 フォーレ(室内楽) | 固定リンク マーラー(声楽曲) 前々から計画していたフォーレの室内楽特集でしたが、ようやくスタート出来ました。 プッチーニ ベートーヴェン(器楽曲) ドヴォルザーク(協奏曲) 舞踏&バレエ ドヴォルザーク(交響曲) ベートーヴェン(弦楽四重奏曲:後期) どちらも手元から離せないディスクです。, もちろんフォーレのピアノ曲や歌曲も大変魅力的なのですが、一連の室内楽曲の深さ、素晴らしさは半端ないですよね。やはりブラームスに並んで好きですね。, 1番と2番は作曲年代が離れていて魅力は異なりますが、どちらもやはり大好きです。 名ピアニスト グラズノフ 時間のある時に探してみます。, フランスERATO原盤の、フォーレ室内楽全集。かつての日本クラシック評論界では、聖典扱いでしたね(笑)。愚生も、日本コロムビアOS2478~82と言う番号の、アナログLPで、所持しております。 チェロソナタも併せて聴いてしまいます。, ハルくんさん、こんばんは。 ヴェルディ(声楽曲) マーラー(交響曲第5番~7番) ガブリエル・フォーレのおそらく最も人気の高い作品は「レクイエム」でしょうが、この人の音楽の魅力は総じて大作よりも小規模な作品に生かされています。管弦楽曲もそこそこ書いてはいますが、中核となるのはやはり室内楽曲やピアノ曲、歌曲の作品などです。, なぜなら、ぼくらはさらに”陰影”(ニュアンス)を望んでいるから”色彩ではない” ただひとつ ”陰影”を!おお! ”陰影”のみが 夢を夢に フルートを角笛にめあわせる!, フォーレの音楽を表現するのに、大編成の管弦楽による”色彩”は不要でした。ピアノ、それに幾つかの弦楽器、声楽というごく限られたパートが有りさえすれば”陰影”を表現するのには充分だったのです。, 大勢の人々に聞こえるような大声を出す必要も無く、傍らに佇む相手への静かなる語りかけ、あるいは自分自身へのモノローグ、ただそれで良かったのです。, それにしても、室内楽はフォーレの熟達した音楽語法を最高に生かすジャンルとなっています。小品を除けば10曲の作品を残しましたが、それらは古典的な各編成による作品を網羅していて、その10曲全てが傑作だと言えます。つまり、ハイドンやモーツァルト、シューベルトのように弦楽四重奏曲を主体に書いた作曲家たちとは異なり、様々な編成による傑作を残したブラームスに良く似ています。そうです、ブラームスとフォーレの二人こそが”ロマン派時代の室内楽の巨人”なのです。けれどもフォーレの作品群そのものが音楽の歴史の上にあって派手な輝きを放っているわけでも無く、うっかりすると見逃されてしまうような、ひっそりとした淡い光を放っているのです。それこそがヴェルレーヌの詠った”陰影”なのでしょう。, ということで、しばらくフォーレの室内楽作品を聴いてゆきますが、必ずしも作曲年代順ではなく、同じ楽器編成曲ごとに記事にすることにしました。そこで今回は2曲のヴァイオリン・ソナタです。, フォーレの室内楽曲の中では最も若い31歳のときに書かれました。意外ですが、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番よりも2年早い1875年の作品です。若々しくも、いじらしく控え目な抒情性が何とも魅力的ですね。頬を撫でる微風のような滋味溢れる旋律が非常に美しく魅力的です。曲は4楽章構成ですが、どの楽章においても、淡い光と陰のニュアンスの変化が素晴らしいです。, 第2番は、第1番から実に41年ぶりに作曲されました。曲は3楽章構成ですが、とても親しみ易かった第1番と比べると、半音階法などの作曲技法が進化したぶん、最初はとっつき難さが感じられます。けれども精緻な楽想と溢れる詩情は少しも変わらないフォーレそのものです。晩年の達観した悟りの雰囲気も感じられて、音の”陰影”これに極まりです。, それでは、愛聴しているCDをご紹介します。フォーレの室内楽に関しては、やはりフランスの演奏家で聴きたいと思ってしまうので、ヴァイオリンもピアノも全てフランスの奏者です。, ピエール・ドゥーカン(Vn)、テレーズ・コシェ(Pf)(1957年頃録音/エラート盤) 自分世代のオールド・ファンにはとても懐かしい演奏だと思います。長いことアナログ盤で愛聴してきたのをCDに買い換えました。なんと清楚で美しい音なのでしょうか。モノラル録音のせいもあるでしょうが、色彩は淡く、セピア色のように感じられます。表情づけにも誇張などは少しも無く、禁欲的とも言えるほどで、それがフォーレの音楽に実に合います。第1番も第2番も、しっとりとした詩情に満ち溢れていて、これこそが自分のフォーレ室内楽の原点です。尚、所有しているのはライセンス販売によるタワーレコードの3枚組セットです。, クリスティアン・フェラス(Vn)、ピエール・バルビエ(Pf)(1964年録音/EMI盤) フェラスは大好きなヴァイオリニストですし、モノラル時代の録音のモーツァルトのコンチェルトなどはとても愛聴しました。フォーレのソナタは1964年に2曲を録音しましたが、美音を駆使した小粋な演奏でやはり素晴らしいです。但し、これ以前にも第1番のみを1957年に録音していて、それは更に端正でフォーレらしい純粋さに溢れる演奏です。所有しているボックス・セットにはどちらも収められていますので、聴き比べてみると愉しいと思います。, レイモン・ガロワ=モンブラン(Vn)、ジャン・ユボー(Pf)(1970年録音/エラート盤) おそらくオールド・ファンには一番懐かしい演奏では無いでしょうか。これぞ小粋なフランスそのものであり、あのアンリ・ル・シダネルの絵のような美しさです。色彩はあくまでも地味で、淡い陰影を感じさせます。ガロワ=モンブランのヴァイオリンもユボーのピアノもなんと深い詩情に溢れていることでしょうか。エラートの録音も優れていますし、およそ文句の付けようの無い演奏です。正真正銘フランス的な演奏として、これ以上いったい何を望むことがあるでしょう。, オーギュスタン・デュメイ、ジャン=フィリップ・コラール(1976‐77年録音/EMI盤) 同じフランス生まれの演奏家でも、70年代に入ると少しづつ演奏スタイルに変化が出てきます。それまでの禁欲的な雰囲気のフォーレから、表現意欲の有るそれにです。同じフランスでもラテン系としての血が強まった印象です。リリース当時は非常に新鮮だと絶賛されましたが、現在の評価は果たしてどうなのでしょうか。個人的には、なんとなくラヴェルのように聞こえてしまい、余り好みではありません。フォーレにしては幾らか雑に感じられなくもありません。それは特に第1番について言えます。第2番のほうは音楽に奥行きが感じられて、これはこれで良いと思います。, ルノー・カプソン(Vn)、ニコラ・アンゲリッシュ(Pf)(2010年録音/EMI盤) 新世代のフランス演奏家デュオだけあって、とても新鮮さを感じます。カプソンのヴァイオリンは、ラテンの血を強く感じさせるデュメイとはまた異なり、粋なパリジャンという印象を受けます。アンゲリッシュのピアノともども弾き方が丁寧で、音も美しいです。テンポはゆったり目で落ち着きが有り、表情も大きいのですが、重たくなることもなく、どこまでもフランスの香りを失いません。ここではEMIのオフ・マイク的な録音もマイナスには成りません。フォーレの室内楽ボックス・セットに収められています。, というわけで、どれか一つ選ぶとすれば迷わずに、ガロワ=モンブラン/ユボー盤を選びます。それ以外では、どうしても捨て難いのがドゥーカン/コシェ盤ですが、新しいところではカプソン/アンゲリッシュ盤も傍らに置いておきたいです。, 投稿者 ハルくん 時刻 00時13分 フォーレ(室内楽) | 固定リンク ベートーヴェン(歌劇、声楽曲) ブルッフ もちろんプーランクもラベルもドヴュッシーも好きですよ。, エベーヌ四重奏団のフォーレ全集を購入しようかと思うのですが、もしかするとカプソンのご紹介で触れられている室内楽ボックスに入っているのでしょうか。最近、動画でピアノ五重奏曲2番を聴きました。コクがあり、香り高い演奏だと思います。若手中心のメンバーで構成されているようなので今後も楽しみです。, エベーヌ四重奏団のフォーレですが、 「レクイエム」で有名なフォーレですが、より小規模な「小ミサ曲」に さらなる魅力を感じるので、やはり、この人は"室内楽の人"だなぁと思います。 イタリア弦楽四重奏団/ハイドン:弦楽四重奏曲「ひばり」「セレナード」「五度」「皇帝」(Amazon), アマデウス弦楽四重奏団/ハイドン:弦楽四重奏曲「ひばり」「皇帝」/モーツァルト:弦楽四重奏曲「狩り」(Amazon), スメタナ四重奏団/モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番・第17番「狩」(Amazon), アルバン・ベルク四重奏団/モーツァルト : 弦楽四重奏曲第14番 ~第19番 (ハイドン四重奏曲全曲)(Amazon), ラサール弦楽四重奏団/ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集(第12-16番、大フーガ)(Amazon), アルバン・ベルク四重奏団/シューベルト:弦楽四重奏曲《死と乙女》、《ロザムンデ》(Amazon), <オーガニックコーヒーを箱買い>小川珈琲店の有機ドリップコーヒーがおいしくておすすめ. (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); カルテットをテーマにして毎回演奏シーンがあるというのが珍しい気がしますが、実はカルテットといいながら弦楽四重奏曲は演奏されていない・・・, まあ弦楽四重奏曲はあまりポピュラーではないし、カルテットが必ず弦楽四重奏曲を演奏しなければならないということもないのですが、音楽ファンとしてはちょっとがっかりしないでもない。, カルテットの本分である弦楽四重奏曲にも名曲はたくさんあるよというわけで、この記事では弦楽四重奏曲の名曲をまとめます。, カルテットは四重奏のことで弦楽四重奏は正確に言えばstring quartetになりますが、ただカルテットというとふつうは弦楽四重奏を表すといってよいと思われます。, 弦楽四重奏曲がどういうものかは記事の後半に書きますから、気になる方は参考にしてください。, ハイドンは25才から死の6年前にあたる71才まで、77曲もの弦楽四重奏曲を書きました。, 古典派以降主流となるスタイルはハイドンが確立したもので、つまり若いころの作品と晩年の作品は全く違うスタイルをもっているのですが、主要な作品とされてもっともよく演奏されるのが、およそ1793年から1803年までにつくられた曲です。, この曲は1790年につくられた曲で、第一楽章のかわいらしい主題から「ひばり」と呼ばれて親しまれています。, ◇イタリア弦楽四重奏団/ハイドン:弦楽四重奏曲「ひばり」「セレナード」「五度」「皇帝」(Amazon), 1793年に作曲された作品71と74はそれぞれ三曲の弦楽四重奏曲からなっていて、「ロンドン四重奏曲」あるいは「ザロモン四重奏曲」と呼ばれています。, これらの曲はロンドンの一般聴衆の前で演奏されたもので、簡潔な表現を基本にしています。, 当地(ザロモン)のヴァイオリン奏者が達人だったために、第一ヴァイオリンの優位が目立ち、この曲でもヴァイオリンの俊敏な動きがみられます。, ハイドンの作品は有名なもの以外はちょっと手に入れにくく、この曲もあまり録音されていません。, この曲は1794年に作られた作品76(6曲)のうちのひとつで、これらの作品は各声部(楽器)のバランスがとれ、充実した響きをもっています。, 品のよい曲ですが、音楽の純粋単純な楽しみが保たれている部分もあってその辺ハイドンのすごいところです。, この曲はハイドンの最高傑作のひとつとされ、第二楽章のテーマは今のドイツ国家になっています。, ◇アマデウス弦楽四重奏団/ハイドン:弦楽四重奏曲「ひばり」「皇帝」/モーツァルト:弦楽四重奏曲「狩り」(Amazon), 1799年に第81番とともにかかれたもので、ハイドンの弦楽四重奏のうちもっともすばらしいものです。, この曲も録音が少ないですが、上記のコダーイ四重奏団やアマデウス弦楽四重奏団の演奏で聴けます。, モーツァルトの弦楽四重奏(ハイドン四重奏曲以降)は終楽章の重要性を増したことや、1stヴァイオリンに重きをおいていたハイドンに比べ四人の奏者がそれぞれ活躍することなどが特徴です。, 1782年から85年までに作曲された6曲はハイドンへ献辞されたことから、「ハイドン四重奏曲」と呼ばれます。, この曲はハイドン四重奏曲のうちの第4番で、狩のときに用いられた角笛を模倣する”五度”が使われていることから「狩」と呼ばれています。, ◇スメタナ四重奏団/モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番・第17番「狩」(Amazon), ハイドン四重奏曲の第6番にあたる曲で、この「不協和音」というのは第一楽章の序奏からつけられたものです。, ◇アルバン・ベルク四重奏団/モーツァルト : 弦楽四重奏曲第14番 ~第19番 (ハイドン四重奏曲全曲)(Amazon), ベートーヴェンの弦楽四重奏曲はあらゆる弦楽四重奏曲中もっとも重要なものですが、またそれだけ難解なものでもあります。, ベートーヴェンも四人それぞれが役割をもって活躍するような書き方をしていて、最後には有名な「大フーガ」などがでてきます。フーガということは各声部が対等ということです。, ベートーヴェンは1816年以降しばらく弦楽四重奏をつくりませんでしたが、1722年から26年にかけての最晩年、5曲の弦楽四重奏をかきました。, この曲は全部で6楽章からなる曲ですが、事情があってフィナーレが2つあります。「大フーガ」がその一つです。, 第5楽章のカヴァティーナは”無限旋律”という切れ間のないメロディを持つ非常に美しい曲で、ベートーヴェンの室内楽曲の頂点のひとつです。, ◇ラサール弦楽四重奏団/ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集(第12-16番、大フーガ)(Amazon), 古典派の時代弦楽四重奏は相当流行っていたようですが、ベートーヴェン以降は、なんというかクラシック音楽あるあるというか、あまり盛んに作られなくなります。, シューベルトはベートーヴェンと同時代を生きた人で、弦楽四重奏を比較的多くつくっています。, シューベルトは人生の後半1824年から26年の間に3曲の弦楽四重奏曲をかきましたが、その中この「死と乙女」が特に有名です。, ◇アルバン・ベルク四重奏団/シューベルト:弦楽四重奏曲《死と乙女》、《ロザムンデ》(Amazon), ブラームスは古典派の大作曲家を意識して、というかしすぎたことで有名ですが、弦楽四重奏においても交響曲と同じ具合でした。, ドヴォルザークはブラームスに並ぶほど室内楽の発展に貢献した作曲家で、14曲もの弦楽四重奏をかいています。, ドヴォルザークがアメリカへ渡って交響曲「新世界より」等を書いたのは有名な話ですが、この曲も現地の音楽を吸収してうまれたものです。, 第一楽章に五音音階的なメロディーがでてきますが、これは日本人にも親しみやすい音楽です。, フランクは遅咲きの作曲家で、有名な曲も少ないのですが弦楽四重奏曲は傑作のひとつとされ、後世の作曲家達におおきな影響をあたえました。, この曲はフランク最晩年の1890年に完成した曲でベートーヴェンやシューベルト、ブラームスをよく研究してできたものです。, フランクの特徴である循環形式(全曲を通して同じテーマが用いられる)で作曲されています。, 19世紀の終りになってもベートーヴェンの影響は強く残っていて、弦楽四重奏は簡単には手がつけられないジャンルだったようです。, フォーレも長く弦楽四重奏をかきませんでしたが、最晩年になって構想し、完成させました。フォーレ最後の作品です。, ドビュッシーの音楽はそれまでのどんな音楽にも似ていないものですが、弦楽四重奏曲もまた伝統的なクラシック音楽以外のものを吸収した結果できたものです。, バルトークは民族音楽収集とそれに基づく作曲が有名な作曲家ですが、弦楽四重奏曲を6曲残しています。, バルトークの弦楽四重奏は古典派のものとくらべると楽器の奏法も拍子もハーモニーも極端なものです。, この第5番は全5楽章からなりますが、第3楽章のスケルツォ・アラ・ブルガレーゼ(ブルガリア風)では3拍子と5拍子が組み合わされた特殊なリズムがでてきます。, 弦楽四重奏はヴァイオリン2挺(1st+2nd)、ヴィオラ1挺、チェロ1挺で演奏されます。, これらの楽器は同じヴァイオリン属に属しており、演奏法も音質も似ているので、均一で豊かな響きが得られます。, 交響曲をはじめ、ピアノソナタやこの記事で扱っている弦楽四重奏は上の記事で書いたつくりを基本としていますが、場合によっては楽章数が減少、あるいは増加することがあります。, 楽章数が減少する場合は基本の4楽章のうちどれか(一つあるいは二つ)が欠けることになります。, どこにいくつ挿入されるかは曲によって違いますが、楽章数は多くて7楽章までが普通です。, 今回の記事では最も代表的と思われる作曲家とその代表作を紹介しました。この他にも名曲はたくさんあるので、いろいろ聴いてみると面白いです。, 弦楽四重奏はシンプルな編成ですが、難しい内容をもつことも多いので、クラシック音楽になれない人はハイドンやモーツァルトなどの明るい曲から聴くことをおすすめします。, また、今回紹介できなかった作曲家のうちにも幾人か重要な作曲家がいます。たとえばシューマン、ボロディン、リムスキー=コルサコフ、チャイコフスキー、サン=サーンス、ラヴェルなどです。, この記事で紹介したような一流の演奏家達の手によると弦楽四重奏というものが、というか何でも、簡単なもののように聴こえるが、自分で演奏するとそれが全く演奏家による”演技”だったことに気が付く。, 僕もいくらか弦楽四重奏曲を演奏したことがあるが、曲全体が難しいのはもちろんのこと、”演奏を始める”ということだけで相当難しいことだった。, 自分ひとりで弾いているのならば自分の好きなときに好きなようにはいればよい。(聴衆が置いてけぼりになる可能性はあるけれど), ヴァイオリン奏者は身体の”フリ”とブレス(軽く息を吸う)だけで、他三人に合図して気持ちを一つにする必要がある。, 一斉に入る曲はまだよいとして、例えばモーツァルトの14番の入りなどはなかなか難しい。, これだけだとまだ簡単に思うかもしれないが、ソを鳴らしてからレが入るまでの時間で、その演奏のテンポがおおよそ決まってしまうのだから難しい。, ヴァイオリン奏者は身振りとブレスの”感じ”で、「こういう雰囲気、テンポでやるから、ここで入って」というような複雑微妙なあれこれを伝えるわけである。, 演奏を始めるだけでこれだけ難しいのだから曲を成り立たせるというのは奇跡的なことである。, こういうことを考えると一流の演奏家の演奏の見事さがわかるし、そういう”キキドコロ”もできてくるものである。, 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。, 大学では社会情報を専門にするも、音楽と語学の勉強に勤しんだため見事な情報弱者となる。

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